新入社員に本当は伝えたいこと
naoです。
4月から僕が勤める会社にも数名の新入社員が入社しました。
規模が小さい会社ですので新入社員の人数は10人以下です。
少し前まで学生をしていた彼ら彼女らは、緊張は感じられるものの目はキラキラしていて、僕自身が新人だった頃を思い出させてくれます。
マンネリ仕切った仕事の中で、初心に帰らせてくれる年1回のこの機会はとても貴重なものだと感じています。
僕も頑張ろうという気にさせてくれるんです。
しばらくすれば、この魔法も解けてしまいますが(笑)
さて、僕の勤める会社では、新入社員はまず「新人研修」なる講義を受けます。
要するに現場に配属される前のお勉強です。
内容は、企業の「理念」や「指針」、「就業規則」や「給与規程」などで、
僕は、給与担当者として「給与規程」の講義を任されています。
時間は1時間程度
当然、規程の全てを解説する時間はありません。
重要なところ、関係があるところだけ
給与支給日や賞与支給日、各種手当の内容、給与明細書の見方などを説明していきます。
新入社員は僕の下手な説明にも真剣に耳を傾けてくれます。(傾けているように見えます)
僕が新入社員に講義を行える機会はここ以外にありません。
このような機会は、彼ら彼女らが現場に配属されれば恐らく2度とないんです。
会社の指示ですので仕方ありませんが、「給与規程」なんて働いていれば勝手に必要なところは覚えていくものを説明することに意味はあるのか。
最低限、本当に最低限のところだけ説明して、あとは自分の話したいことを話したかった。
なんて考えてしまいます。
僕は、本当は
・保険の加入は慎重になること
・住宅や車の購入は慎重になること(家や車は資産ではないこと)
・クレジットカードをできるだけ利用すること
・良い借金と悪い借金があること
・僕らの世代は将来の年金は当てにしてはならないこと
・投資は悪ではなく必要であること
こんな講義をしたいんです。
給与規程なんて、僕のように計算する立場の人間でない限り覚える必要はありません。
必要に応じて確認し、分からなければ担当者に聞けばいい。
それに、1時間説明した程度では、すぐにほとんど忘れてしまうでしょう。
実際に、5年間働いているにもかかわらず毎回ボーナスの支給日を聞いてくる社員もいます。(ちょっと極端ですが)
別にこれでいいです。
「結婚した」「子供が産まれた」「家を建てた」
都度、何が変わるのか聞けばいいんです。
知っていた方が得だとは思いますが、会社を辞めてしまえば、また勉強しなおしです。
コスパはあまり良くない気がします。
僕が話す内容がすべて正しいとは言いません。
僕が話すことが彼ら彼女らの常識に一石を投じ、少しでも波紋を起こしてくれれば良いんです。
若い方は頭が良く、柔軟で、好奇心旺盛でもあります。
1人でも2人でもいいから興味を持ってくれて、自分自身で調べるようになってくれれば、その講義は意味を持つんです。
これらのことは親や友人、会社の上司は教えてくれません。
会社はもちろんですが、社会が欲しがっているのは従順な企業戦士です。
そのため、戦士としての教育以外を施すことはしません。
僕のような若いうちにリタイアしようとしている人は必要ないんです。
会社に勤める他の多くの方が一様に
結婚し、借金をして車や家を買い、毎年多額の保険料を払い、そして金が無いと言う。
この当たり前を当たり前と思わず、
自身で調べ、学び、行動する機会を僕が与えたかった。
傲慢に聞こえるかもしれません。
でも、今思えば僕が新入社員の時に聞きたかった話です。
では。
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