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【負け組投資家を量産!?】あっちゃんの動画により大量の負け組が生み出される可能性

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 naoです。

 

前回記事で米国株ブロガー「バフェット太郎」氏の本が、超有名YouTuberのオリラジ中田敦彦氏の動画で取り上げられた話をしました。

www.naonaonaokin.work

非常に面白いので是非見てもらいたいのですが、ただ、この動画に一つだけ懸念があるんです。

チャンネル登録者数250万人超のあっちゃんに紹介されたわけですから太郎氏の本はさらに多くの人に読まれ、ブログにも訪れる人がたくさんいることが予想されます。

実際に太郎氏はあっちゃんの影響により本が完売したとツイートしています。

(以下バフェット太郎氏のツイートより)

 

今まで資産運用をしていなかった人が、米国株に投資を始めることはとても良いことだと思いますし、一生懸命に解説したあっちゃんもやったかいがあったと感じることでしょう(謎の上から目線)

しかし、個人的には動画内で紹介されている太郎氏が行っている投資スタイルは、投資初心者に勧められるような簡単な方法ではないと思っているんですよね。

 

太郎氏の投資スタイルは、米国高配当株式を10銘柄均等に保有し、各10%の比率を維持しながら毎月一定額の買い増しを行っていくというもの。 

一見すると、アレコレ考えたり頻繁に売買をおこなう必要がありませんから、投資に時間を割けない人や割きたくない人など、様々な人たちに受け入れられやすい投資方法に見えます。

 

太郎氏自身も、毎月比率の低下している株を買うため、一時的に人気の低迷している株を機械的に買うことができ、かつ非常にシンプルで、再び上昇を始めた際には大きな果実を得るとしています。

ただ、繰り返しになりますが、この方法は見かけほど簡単ではありません。

 

この投資方法が簡単ではない最大の理由は、株価の低迷に耐えなくてはいけないことです。しかも、それを買い増ししながら。しかも、本人曰くディフェンシブ銘柄とされるお世辞にもイケているとは言えない銘柄たちを。

 

確かに、株価の低迷は多くの投資家が抱える可能性のある問題です。

ただ、多くの投資家がそれに抱えきれずに「損きり」したり「塩漬け」にしてしまうことから、低迷に耐えながら買い増しを行うというのがいかに難しいかが分かります。

 

機械的に買い増しを行うと言いますが、僕たちは血の通った人間であり機械ではありません。

思考を停止して機械的に買い増しするのをどれほどの期間続けることができるでしょうか。

 

今回の記事には決してバフェット太郎氏の投資方法を批判する意図はありません。

先ほどお世辞にもイケているとは言えない銘柄たちを保有していると書きましたが、多くの人がイケていないと思っているからこそ、その銘柄が「割安」である可能性も十分にあります。

もし、その銘柄が市場に見直され人気を集めるようになれば、割安で買い集めた分だけ莫大な利益を得ることができるでしょう。

 

ただ、会社の評価である株価が数か月や数年程度の期間でコロコロ変わることはそう多くありません。

再び評価されるようになるまで、どれほどの期間がかかるか分からないまま保有し、買い増してく。

さながら、終わりの見えない真っ暗なトンネルを進んでいくような感覚かもしれません。

それを、はたして投資初心者が継続できるでしょうか。

 

僕が保有する銘柄にタバコ株のアルトリア(MO)とブリティッシュアメリカンタバコ(BTI)があります。

この2銘柄は高配当株としてとても有名で、投資を始めたばかりの頃に太郎氏に影響を受けて買いました。(BTIは米国株ではありませんが)

 

アルトリアの現在の株価は40.69ドルです。

2017年に70ドル台後半を付けてから、その後一貫して下落基調を維持しています。

僕が投資したのは2018年の始めで、株価は約55ドルくらいだったかな。

当時は「割安だ!」なんて思っていました。

 

その後、少しずつ買い増しをして、平均取得単価は約45ドルにまで切り下がりましたが、現在の含み損はこの銘柄単体で20万円を超えます。

ブリティッシュアメリカンタバコも同じような感じで、現在の含み損は約8万円です。

 

他の銘柄が軒並み数十万円の利益を生み出している中で、これらの銘柄は多額の損失を計上していて、いつ株価が回復するかはわかりません。

このような中で、機械のようにいつまでも買い増しを続けられますか?

 

頑張って、頑張って、耐えて、耐えて、再投資して、再投資して、そしてやっと市場平均を超す大きな利益を得る日が来るかもしれませんが、はたしてその苦労に見合うほど市場平均から大きく上回る利益を生んでいるでしょうか。

さらに言えば、苦労した結果、市場平均を下回る可能性だってあり得るわけです。

 

投資をある程度経験すれば分かることですが、株式が高配当株式になるためには、その銘柄特有のリスクにより株価が低く抑えられ続けることによってしか実現しません。

業績が良く、リスクの少ない企業が毎年配当金を大きく増やしたとしても、株価も同様に上昇するため高配当化するということは起こりづらいです。

 

高配当株の高配当というのはリスクによって支えられていて、高配当株投資家は常にそのリスクと向き合いながら投資人生を送る必要があります。

決して誰にでもできる投資方法ではないことがお分かりになりましたでしょうか。 

 

実際、太郎氏も誰にでも実施可能ではないと思っているのか、YouTubeの動画では個別株10種の運用というよりは、主にETFなどによる米国株や全世界投資をたびたび視聴者に勧めています。

 

ただ、今回のあっちゃんの動画では大々的にバフェット太郎10種の運用方法に言及していましたので、動画を見て投資をする多くの人たちが、この投資方法の難易度を知らずに始めてしまうかもと思ったので、今回は記事にしてみました。

 

あっちゃんの動画はとても面白く参考になるものも多いのですが、ジャンルが多岐にわたりあっちゃん自身が一つ一つの勉強にそこまで時間をかけられないため、「ここが違う」とか「そこを勘違いしている」などの意見がちょこちょこあるようです。

 

今回の動画でも、「成熟企業の株価はずっと横ばい」という発言があったように(成熟企業であっても衰退産業でない限り株価は上昇しています。特に米国株は)、バフェット太郎氏をはじめ他の米国株を好んで発信している方たちに比べて洗練さは欠いています。

 

あっちゃんも動画内で「一緒に勉強しよう!!」と言っているように、言われるがままに投資を始めて後は放置ではなく、他の情報にも触れるなどの自身である程度の勉強は必要ですね。

 

では。

 

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