資産の10%を「投機」すること
naoです。
「資産のうち10%は投機的取引をしても構わない」
このようなことを以前に聞きました。
誰の言葉か思い出せず、検索してもヒットしなかったのですが、当時僕は衝撃を受けた記憶があります。
賢明な投資家の皆さんは「投機」というワードを聞いたら1歩、いや2、3歩ほど距離をとって身構えるのではないでしょうか。
投資に相対する存在としてよく挙げられる「投機」ですが、パチンコ、競馬、FX、デイトレードなどを表す際によく使われます。
しかし、今回僕が「投機」として提案するのは
航空会社への投資です。
ご存じのとおり、新型コロナウイルスの影響で航空各社は苦境に立たされています。
各国の外出規制や国境の封鎖などで売り上げはほとんど立たず、先日、米航空大手「デルタ航空(DAL)」のエド・バスティアン最高経営責任者(CEO)は2020年4月~6月期は90%の減収になると従業員向けの書簡で述べています。
90%の減益ですよ!
もの凄い数字です。
普通なら倒産です。
いや、倒産するんです。デルタ航空も。何もしなければ。
航空機などの大型設備を複数抱える航空会社は、それらの維持に相当額のキャッシュを毎年捻出していると思います。
手元資金が潤沢でないことは明らかでしょう。
航空機などを担保にした銀行融資を受けるか(航空機はリースかも)、保有する資産を売却するなどの選択肢をとる必要があるかと思います。
まさに「背水の陣」という状況
しかし、米航空会社には命綱が存在します。
3月27日に成立した米政府による2.2兆ドルの景気浮揚法案には航空会社を対象とした最大320億ドルの支援が含まれています。
4月3日、デルタ航空(DAL)と格安航空会社のジェットブルー・エアウェイズ(JBLU)は米政府に従業員の給与支援を申請しています。
その他にも、アメリカン航空(AAL)、ユナイテッド航空(UAL)、サウスウエスト航空(LUV)などが支援の申請を既に行っていて、各社はなんとかこの苦境を乗り越えようともがいている様子がうかがえます。
このように、大手の航空会社であっても、政府の支援なしにはこの状況を乗り越えることは不可能で、しかし、その支援もいつまで受けられるか分からないという状況です。
この状況がしばらく続いた場合、政府の支援がいつかは途切れ、航空会社はバタバタと倒れていく可能性が非常に高いです。
投資家目線では非常にリスキーな銘柄と言えます。
4月6日終値
・デルタ航空(DAL)
株価22.32ドル
52週高値63.44
52週高値からの下落率△64.82%
時価総額14.23B
株価9.5ドル
52週高値35.24ドル
52週高値からの下落率△73.04%
時価総額$4.05B
・ユナイテッド航空(UAL)
株価24.02ドル
52週高値96.03ドル
52週高値からの下落率△74.99%
時価総額$5.96B
株価30.70ドル
52週高値からの下落率△47.82%
時価総額$15.88B
・ジェットブルー・エアウェイズ(JBLU)
株価7.73ドル
52週高値21.65ドル
52週高値からの下落率△64.30%
時価総額$2.33B
ほとんどが60%~70%の下落をしています。
マシなのはサウスウエスト航空の△47.82%
まぁ細かく分析をしていませんので、どの企業が一番生き残りやすいか分かりませんが、倒産さえしなければ株価復活の際に得られる果実は非常に大きなものになることが予想されます。
「投機」的な側面が強いこれらの企業への投資は、非常にハイリスクではありますが、その分非常に魅力的でもあります。
失ってもよい金額の範囲で「賭け」に出てみるのも面白いかもしれませんよ。
これらの銘柄に資産の10%はやりすぎかもしれませんが。。
では。
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